Notionのタスク更新をSlackへ自動通知する方法|無料ツールMakeで30分で完成

1. この記事でできること

この記事では、Notionのタスク(データベースのページ)に変更があったとき、指定したSlackチャンネルへ自動で通知する仕組みを、無料ツールだけで「最短30分」で作ります。むずかしい理屈は最小限。アカウント作成から設定、動作確認、最後に常時自動で動く状態にするところまで、迷わない順番で一緒に進めます。

完成すると、例えば「ステータスを完了に更新した」「期限を変更した」「担当者を入れた」といった更新が、Slackに次のように届きます。

例)[タスク更新] 企画書ドラフト|ステータス: 完了|期限: 4/15|更新者: 山田|Notionを開く: リンク

通知漏れを防ぎ、いちいちSlackに手入力する手間をなくせます。まずは動くものを作ることに集中しましょう。細かな最適化は最後に説明します。

2. 今回作る自動化の仕組みの全体像

全体の流れはとてもシンプルです。

  • Notion:タスクを管理するデータベースを用意(ステータスや期限などのプロパティつき)
  • Make(自動化ツール):Notionの「更新」を見張り、変化があったタスクの情報を受け取る
  • Slack:受け取った内容を、指定のチャンネルに投稿する

技術的には「トリガー(きっかけ)→ アクション(通知)」の二段構成です。今回はまず「更新があれば通知」をゴールにし、ノイズを減らしたい場合は「ステータスが完了のときだけ」などの絞り込みをあとで追加します。

迷わない設定の順番

  1. Notionでタスク用データベースを用意(最低限の列を作る)
  2. Slackで通知先チャンネルを用意(誰が見るかを決める)
  3. Makeにサインアップし、NotionとSlackを接続
  4. Makeのシナリオ(自動化フロー)を作成・テスト
  5. スケジュールをONにして「自動で動く」状態にする

この順に進めれば、途中で「このIDどこ?」などで迷いにくくなります。

3. 事前に必要なアカウント・準備物

ツール 用途 料金/無料枠 クレカ必要? 登録・取得するもの
Notion タスクDBの作成・更新 個人利用は無料プランでOK 不要 タスクDB、(必要に応じて)DBリンク
Slack 通知の受け取り 無料ワークスペースでOK 不要 通知用チャンネル(公開/非公開どちらでも可)
Make(自動化) Notion更新→Slack投稿の連携 無料枠あり(約1,000オペ/月) 不要 Makeアカウント、Notion/Slackとの接続許可

注意:会社のSlackでアプリ追加が制限されている場合、管理者の承認が必要です。個人検証なら無料ワークスペースを新規作成するとスムーズです。

4. 必要なツール、アカウントの設定

A. Notionでタスク用データベースを用意する

まずは通知元となるデータベース(DB)を作ります。すでに運用中のDBがあればそれを使ってOKです。ここでは新規作成の例で進めます。

  • 新規ページを作成し、「データベース(フルページ)」を選択
  • 名前(タイトル)列はそのまま利用
  • 次のプロパティを追加(例)
    ・ステータス:セレクト(未着手/進行中/完了)
    ・期限:日付
    ・担当者:メンバー(People)

なぜ必要?後でSlackに流す情報(タスク名、ステータス、期限、担当者)をここから取り出すためです。ここでは列名を日本語で問題ありません。

DBリンク(URL)も控えておくと便利です。ページ右上の「共有」からリンクをコピーできます。IDが必要になったとき、URLの長い英数字がDB IDです(後述の方法ではID入力は原則不要ですが、トラブル時の保険として)。

B. Slackで通知先チャンネルを作る

Slackで「#notion-タスク更新」など、わかりやすい専用チャンネルを作成します。既存のチャンネルでもOKですが、はじめは専用にした方が動作確認しやすく、ノイズも分離できます。

なぜ必要?誰がどの通知を見るかを先に決めておくと、あとで「どこに届いた?」と迷わないためです。

C. Makeにサインアップする

Makeにアクセスし、メールアドレスで無料登録します。クレジットカードは不要です。登録後、ダッシュボードに入れることを確認します。

なぜMakeを使うのかというと、NotionとSlackの両方に公式連携があり、無料枠で十分テストできて視覚的にフローを作れるからです。

5. 自動化ツールの設定

STEP1:新規シナリオを作る

Makeのダッシュボードで「Create a new scenario(新規シナリオ)」を開きます。白いキャンバスが出たら、中央の「+」をクリックして、最初のモジュール(部品)を追加します。

STEP2:Notionの「更新を見張る」モジュールを追加

検索窓に「Notion」と入力し、「Watch Database Items(DBアイテムの監視)」を選びます。初回は接続の許可が求められるので、案内に従ってNotionにログインし、対象ワークスペースを選び、今回使うDB(またはその上位ページ)へのアクセスを許可します。

  • Database:プルダウンからタスクDB名を選択(表示されないときは、Notion側で該当DBページを開き、右上「…」→「連携を追加」からMake連携にアクセス権を付与してください)
  • Event type(イベント):Updated(更新)、またはAll(新規+更新)を選択
  • By:Last edited time(最終編集時刻)を選択
  • Limit:最初は10など小さめでOK(テストを早く回すため)

なぜこの設定か?「更新があった行だけ」を拾うためです。最終編集時刻を基準にすることで、「少し触った変更」でも検知できます。

STEP3:Slackに「メッセージを投稿」モジュールを追加

Notionモジュールの右側の「+」をクリックし、Slackの「Post Message(メッセージ投稿)」を追加します。初回はSlackへの接続許可が必要です。案内に沿って認可してください(ワークスペース選択が出たら、通知したいワークスペースを選びます)。

  • Channel:作成した通知先チャンネルを選択(表示されないときは、Slackで「/invite @Make」をチャンネルに実行してアプリを招待)
  • Message:自由入力。次のように差し込み項目を混ぜます。
    例)[タスク更新] {{Name}}|ステータス: {{Status.name}}|期限: {{Due.date}}|更新者: {{Last edited by.name}}|{{URL}}

なぜこの項目?誰が何をどう変えたかが一目で分かり、Notionにすぐ飛べるリンクも付けられるからです。差し込み欄は、メッセージ入力ボックス右側の「マッピング」から選べます(プロパティ名はあなたのDBに合わせて選択してください)。

STEP4:ノイズを減らす簡単なフィルタ(任意)

「更新は全部通知」だと多すぎる場合、Notion→Slackの間にフィルタを1つ入れます。モジュール間の矢印をクリックし、「条件」を追加。「ステータス名 equals 完了」など、最初は1条件で十分です。

なぜ先に動かしてから?最初から複雑にすると原因切り分けが難しくなるため、まずは動かして、通知が多すぎたら絞る方が確実です。

STEP5:テスト実行→保存→スケジュールON

  • 右下の「Run once(1回実行)」でテスト。次章の手順に沿ってNotion側を少し更新すると、Slackに投稿されます。
  • 期待どおりに届いたら、画面下部のスケジューラを「ON」に。これで自動運転が始まります。
  • シナリオ名を「Notion更新→Slack通知」などに変更して保存。

ここまでで、最小構成の自動化が完成です。もし失敗しても大丈夫。次章の確認手順で一緒に原因を絞っていきます。

6. 動作確認(実際の質問例)

ここでは「実際の更新例」を使って、通知が届くかを確認します。5分あれば終わります。

確認1:任意の更新で通知されるか

  1. NotionでタスクDBを開き、任意の行の「ステータス」を別の値に変更(例:進行中→完了)。
  2. Makeで「Run once」を押して数秒待つ(自動運転をON済みなら待つだけでOK)。
  3. Slackの通知チャンネルを確認。「[タスク更新] …」の形式でメッセージが届いていれば成功。

確認2:フィルタが効いているか(設定した場合)

  1. Notionで別の行の「期限」だけを変更。
  2. フィルタを「ステータス=完了」にしているなら、この変更では通知されないはずです。

届かない場合のよくある原因は、次章のチェックリストで解決できます。ここで失敗しても大丈夫。落ち着いて一つずつ確認しましょう。

7. うまく動かないときのチェックポイント

  • Notionの接続権限が足りない:DB(または上位ページ)にMake連携のアクセスを付与できているか。「ページ右上の… → 連携を追加」からMakeを追加。
  • 対象DBの選択ミス:MakeのNotionモジュールで、意図したDBを選べているか。名前が似ているDBが複数あると間違えがち。
  • プロパティ名の不一致:Slackメッセージの差し込みで、存在しないプロパティを参照していないか(例:「期限」と「期日」の取り違え)。
  • Slackアプリがチャンネルにいない:非公開チャンネルは特に要注意。「/invite @Make」で招待。
  • フィルタが厳しすぎる:条件を一旦外して、まずは通知が出ることを確認。慣れたら条件を戻す。
  • シナリオが停止中:画面下部のスケジューラが「ON」になっているか。テスト後にOFFのまま忘れがち。
  • 無料枠の上限到達:Makeの「オペレーション使用量」が上限に達すると動きません。ダッシュボード右上の使用状況を確認。
  • 会社Slackの制限:アプリ追加が許可されていない場合は管理者に申請。個人ワークスペースで先に検証すると早いです。
  • 遅延の誤解:監視間隔によっては数分の遅延があります。即時性が必要ならMakeのスケジュール間隔を短く設定(無料枠と相談)。

8. 次にできる改善アイデア

  • 通知の条件を洗練:「ステータスが完了になったときだけ」「担当者が自分のときだけ」など、フィルタを足す。
  • メッセージを読みやすく:Slackの「Post message (advanced)」を使い、太字や区切り、ブロックレイアウトで可読性を向上。
  • 担当者へDM:Slackのユーザー名とNotion担当者を簡易的に突き合わせ、担当者のDMにも同報(まずは手動の対応表からでOK)。
  • 通知の集約:1時間分をまとめて1件にする「バッチ(バッファ)」を挟み、通知過多を防止。
  • 変更点の強調:前回値と今回値を並べて「何が変わったか」を明示(発展編。まずは運用して必要性が出てからでOK)。
  • ログを保存:Googleスプレッドシートに「いつ・何が通知されたか」を記録。後から追跡しやすくなります。
  • 安全運用:本番用とは別に検証用DB/チャンネルを用意し、変更や追加はそこで試してから本番へ。

まずは「動くもの」を30分で作れたら十分です。使いながら「この通知はいらない」「この情報も欲しい」といった気づきが出ます。そのときに上のアイデアから一つずつ取り入れていけば、自然と現場に馴染む自動化へ育ちます。

よくある質問

  • Q. お金はかかりますか?
    A. この記事の内容はすべて無料枠で試せます。クレジットカード登録も不要です。
  • Q. 会社のデータは安全ですか?
    A. Makeには必要なページ/DBだけ権限を与えましょう。テストは個人環境で行い、承認を経て本番に移すのが安心です。
  • Q. 時間はどれくらい?
    A. アカウント作成済みなら20〜30分程度。初回登録からでも1時間以内が目安です。
  • Q. 途中で失敗したら?
    A. 本文のチェックポイントを順に確認すれば大抵解決します。最悪、Makeのシナリオは削除→作り直しでOK。壊れるデータはありません。